2017年7月25日火曜日

"M2化"完了!dtab Compact d-02H 徹底レビュー

お久しぶりです。KENです。
忙しくて暫く更新できていませんでしたが、今月購入したdtab Compact(d-02H)のレビューを行いたいと思います。


目次


  1. 購入にあたって
  2. 外観・スピーカーの音質
  3. スペック
  4. 使用感について(標準状態で)
  5. "M2化"について
  6. M2化によって得られたもの
  7. その他(便利機能など)
  8. 総評

1. 購入にあたって


この機種は昨年春(ベース機種であるMediapad M2は一昨年夏)に発売され、後継モデルも今年5月(ベース機種であるMediapad M3は昨年冬)に出ているという、いわば"枯れ果てた"機種です。

そんなものをなぜ買ってきたのか。それは「今まで使ってたd-01Gの遅さに耐えられなくなった」ことと「型落ちになって値下がりした」からです。

購入はAmazonに出店している店から行い、価格は13000円ほどでした。

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2. 外観・スピーカーの音質


まずは前面です。

ご覧の通り、今となっては黒縁が目立つかなという感じです。(後継機のd-01Jではここが狭くなり、画面サイズが大きくなっています)

また、8インチなので片手で掴むのは無理です。


背面はこのようになっています。


質感はまずまずといったところです。

まあ、どうせケース付けるのですが()


カメラにはタブレットでは珍しくLEDフラッシュがついています。


もっとも、カメラ自体の画質はショボいです。

microSDカードとMicroSIMカードのスロットはこのような蓋がついています。


SIMは刺していないのでわからないですが、microSDはスロットが奥まっているためプラスチックカードのようなもので押し込まないと刺しにくいです。

USBポートはコストダウンのためか上面にあります。

そして当機種のアピールポイントであるスピーカーは上下に(横持ち時に左右にくるように)配置されています。


このスピーカーの音質ですが、低域は期待できないものの、タブレットとしては中々良いのではないでしょうか。

SWSは不自然な音になるので切りましたが、それでもそこそこ広がりが感じられる音です。

パネルも比較的綺麗なので、動画再生機としても使えます。(音ゲーはスペック的な問題と謎の遅延があるので諦めましょう)

3. スペック


この機種は「Kirin 930」というSoCを搭載しています。

Huaweiのこのシリーズでは一世代前ですが、基本スペックとしては現在の最新スマホ(2017年夏モデルのハイエンド機)と比較して三世代前ぐらいのスペックとなっています。

ベンチマークのスコアなどからも、2013年冬~2014年夏のハイエンドと同程度と思ってよいでしょう。

聞きなれないSoCですが、Cortex-A53オクタコア(@2.0GHz×4 + @1.5GHz×4)とMali-T628 MP4の構成なので、アプリとの互換性も基本的に問題ないです。

その他は「WUXGA(1920×1200)の8インチ液晶」「2GBのメモリ」「16GBのeMMCストレージ」と、まずまず及第点といったところでしょうか。(ストレージの少なさは後述する「デフォルトの保存場所」機能で何とかなります)

AnTuTuベンチマークではこのような結果となりました。(後述する"M2化"後ですが)




4. 使用感について(標準状態で)


特に弄らずにいた場合、当機種はAndroid 5.1を搭載しており、メジャーアップデートは残念ながらありません。

また、HuaweiのEMUIとAndroid標準(AOSP)のようなUIが混じっており、ベース機種からも一部機能が削られています。

しかし、スマホでもSnapdragon 800(MSM8974)搭載の2013年冬モデルからほぼほぼマトモに使えるようになったように、当機種も基本動作はそこそこ大丈夫です。

ですが、最近のハイエンドスマホに慣れていると、必ずしも快適とは言えないでしょう。

ちなみに以前使っていたdtab d-01Gと比べると雲泥の差です。

後述する「デフォルトの保存場所」機能はこの状態でも使えます。

5. "M2化"について


当機種のベース機種として、「Mediapad M2(M2-802L)」というものがあります。

こちらはドコモの機種ではないので当然ドコモ関連アプリがなく、UIも全てEMUIとなっています。

また、Android 6.0へのメジャーアップデートが提供されています。

そこで今回、当機種にこちらのROMを焼く、いわゆる「M2化」を行いました。

※この作業に関しては、当然ながら自己責任でお願いします。

今回この作業を行うにあたり、直リンクは避けますが、「d-02h m2化」で検索して一番上に出てくるサイト様、並び2ちゃんねるの当機種のスレッドを参考にさせて頂きました。

詳細はこれらのサイト様を見ていただくとして、今回行った流れを簡単にまとめると
  1. PCへのAndroid SDK(Android Studio)の導入
  2. dtabのブートローダーアンロック
  3. カスタムリカバリ(TWRP)の導入
  4. M2-802LのAndroid 5.1 ROMの導入
  5. M2-802LのAndroid 6.0 ROMの導入
  6. 最新のマイナーアップデート(B209)への更新
です。

私の用途ではAndroid 6.0でのROOT権限取得は必要ないので行っておりません。
全て無事成功すれば、このような画面を拝めるでしょう。


6. M2化によって得られたもの


まず一番の利点は「Android 6.0になれる」ことです。

やはりOSはなるべく新しいものの方が、パフォーマンスの最適化やアプリの対応状況等を考えても良いでしょう。

体感速度はほんの少し良くなったかなといった印象で、GreenifyのAggressive Dozeが使えるようになったことなどもあり、待機時の電力消費も抑えられてると感じます。

また、dtab状態では削られていた機能(デュアル画面、端末管理など)が使えるようになりったり、UIの統一感が増したことでより便利に使えるようになります。

もちろんドコモ関連アプリもきれいさっぱりいなくなります

ちなみに、M2化後でも「Video & TV SideView」で録画番組の視聴やおでかけ転送は使えました。


7. その他(便利機能など)


まずHuawei製の端末共通の便利機能で特に重要なのが、「デフォルトの保存場所」でSDカードを選択するとアプリのデータもSDカードに行ってくれる機能です。


これはAndroid 6.0以降のSDカードの内部ストレージ化とはまた違った機能で、Android 4.4のd-01Gの時からあります。

これの何が便利でHuaweiのタブレットを選んでいるかというと、Kindle本をSDカードに移せるからです。

Android 6.0のSDカードの内部ストレージ化は対応している機種が非常に少なく、アプリによっても使えなかったりするようです。

また、SDカードにKindle本を保存できるようになったFireタブレットシリーズは性能が悪く、Playストアが使えない点がよろしくありません。

そのため、Kindle本を約550冊、それ以外のストアや自炊も含めると約750冊の本を常に入れておきたい私にとって、この機能は無くてはならないものです。


この機能では、「アプリ」のデータは本体ストレージ(Androidの機能としてSDカードに移動可能なものは移動可能)、「データ」のデータはSDカードに保存されるようです。

また、M2化後はAndroid 6.0でありながら、独自機能としてデュアル画面が使えます。対応アプリは少ないですが、8インチの画面を活かせると思います。


8. 総評


今回d-01Gからの買い替えで大幅なパフォーマンスアップができ、M2化によってAndroid 6.0にもでき、大変満足しています。

スペックも格安読書用端末としては十分でしょう。

しかしゲームなどのパフォーマンスは期待してはいけません。例えばデレステでは3D軽量でもプレイできますが、何故かそもそも音ズレが酷くまともにプレイできません。それ以外のゲームでも3Dを多用するものは厳しいでしょう。

これといった欠点もないため、ライトな用途でしか使わないなら(現時点では)十分なタブレットではないでしょうか。

(とか言いつつ、多分そのうちd-01J買ってきます…)


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4 件のコメント:

  1. はじめまして。私もm2化を目指していますが、android6が入らない…あきらめて5のままは…嫌ですね…

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    1. コメントありがとうございます。KENです。
      android6が入らないとは、"M2-802LのAndroid 5.1 ROMの導入"まではできたということでしょうか?
      でしたら原因として考えられるのは、TWRPから純正リカバリに戻していないことかと思います。
      この場合、M2-802LのAndroid 5.1 ROMから抽出したRECOVERY.imgを焼くことで解決するはずです。

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    2. 返信して頂きありがとうございます、5.1までは導入出来て、純正リカバリーも出来て、6.0を入れるとエラーが出ます、もう一度試してみます。

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    3. そうですね…考えられる原因としては
      ①ダウンロードしたファイルが壊れていた
      ②B209(最新版)を直接焼こうとした(一旦B207(Android6.0のROMの初期版)を焼いてからでないとダメなようです)
      かと思われます。
      文鎮化に気を付けつつ、頑張ってください。

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