2019年8月16日金曜日

時期がいいのでRyzen 7 3700XとRTX2070で久々に自作しました ②組んでみてのトラブル編

こんにちは、KENです。

今回は前回に引き続き、メイン機を組み立てた話をしていきます。

前回予告したトラブルについて書いていきますが、所謂「おま環」の可能性も多々ある点はご了承ください。

1. 購入時のBIOSアップデートサービスでのトラブル


元々RYZEN2000シリーズを持っていなかったため、某有名PCパーツ店でCPUと一緒に購入してBIOSアップデートサービスも利用することにしました。

その際に、前回もちらっと書いたトラブルが発生しました。

最初購入予定だったマザーボードはこちら


具体的にはこちらのマザーボードで

Zen2未対応の中で新しいBIOSにアップデート→Windowsインストール→FWアップデート→Zen2対応最新BIOS

という作業をやってもらったのですが、ここまでやった上で3700Xを取り付けるとメモリ2枚挿した状態で起動しませんでした。

これはFWアップデートが当たっていないと起こる現象です。

その後もう一度Windows上でアップデートツールを実行したのですが、どうやらそのツールが正常に動いていない(起動はするが先へ進まず落ちる)ようでした。

色々と試してもらいましたが駄目そうだったので、別のマザーボードへの交換を勧められてこちらのマザーボードでやってみることになりました。


こちらはBIOSだけアップデートすればよかったので最新BIOSにさえすればすんなり動く…かと思われましたが、またしても2枚挿しでブートせず。

とりあえず一つ前のBIOS()に戻してみようということでやってもらったところ、なんとか動きました。

ところが店にあった他のメモリで試したところブートせず。

2組/4組と、半分のものが駄目でした。

ただ、DDR4-2133のメモリばかりのようだったので、古いから相性が出やすかったとかもあるのかな?とは思います。

それでも結構怖かったのですが、家にあるやつで動いてくれればいいなということで購入しました。

2. すっぽん


購入後、家ですぐに確認したかったのとワンチャン付属クーラーで実用できるかな?ということで付属クーラーを取り付けました。

結果として、メモリ周りの相性等は出ずにちゃんと動いたのはよかったのですが、想像以上にクーラーがうるさいと感じました。

具体的には、アイドル時でも一瞬温度が上がってブオオオオンと鳴って戻るということがちょくちょくあるという状況です。

流石に許容できなかったので、当初から検討していた虎徹 MarkⅡを購入しました。

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純正クーラーのグリスが硬いというのは元々知っていましたが、ずっと在庫として積まれていたものでもなく、装着してすぐならすっぽんもないだろうと甘く考えていました。

それでも一応すっぽんしてもピンが曲がらないように垂直に持ち上げたのですが…見事にすっぽんし、4本ほど曲がってしまいました。

いやあ、肝が冷えっ冷えでしたね。

幸い端のほうで本数も少なく、ちょっと曲がった程度で折れはなかったのでシャーペンの先端を使って無事復活しました。

虎徹に換装した際に塗ったのは定番の熊グリス


まあ次クーラーを外すのはいつになるやらって感じですが、もし頻繁に外すなら値段は張りますが熊シートなるものが良さそうです。

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3. まとめ


今回は組んだ中でぶち当たったトラブルについて備忘録的にまとめました。

誰かの役に立つのかはわかりませんが…。

OCやらベンチマークやらの話はまた次回やります。

2019年8月3日土曜日

Anker PowerPort III miniとPowerPort Atom PD1の比較レビュー

こんにちは。KENです。

今回は昨日より販売開始されたAnkerの最新充電器「PowerPort III mini」を購入したので、レビューを書きそびれていた「PowerPort Atom PD1」と比較しながらレビューしていきたいと思います。


どうでもいいですが、最近少女☆歌劇 レヴュースタァライトにハマってしまって、レビューをレヴューと打ちがちで困っています。どうでもいいですね。

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それでは気を取り直して早速見ていきたいと思います。

1. 外観


どちらも箱はお馴染みの開けやすいやつですので、いきなり製品画像から(PowerPort Atom PD1はとっくに捨ててしまったのもあります)。



やはりどちらも小さいですね。

以前購入したPowerPort Atom PD1からの外観上の変更点は

  • プラグが折りたたみ式になった
  • 少しスリムになったが長さが伸びた
  • 全体がマットな質感になった
  • 通電確認LEDが付いた
  • PD→IQ3ロゴになった

です。

また、若干重量が増えましたが、PowerPort Atom PD1ではプラグ保護のものを付けていたのでそれと相殺される程度かと思います。

2. 充電規格の仕様


以前のPowerPort Atom PD1はUSB-IFの規格に準拠した、PDのみの対応でした。

ところが今回出たPowerPort IIIシリーズは、Ankerの言う「PowerIQ 3.0」というものが搭載されています。

これはPDはもちろんQCなども内包しているため、厳密には規格違反となります。

まあ、消費者からしたらPDとだけ書いてあって実際はQCやその他規格全部入ってましたよりは親切ですし、なにより正常に動けば別にいいって感じだと思いますが…。

私としてはもはやPD以外の規格は要らないので、できれば規格準拠の方が安心だったかなという程度です。

3. 充電速度と発熱


PowerPort Atom PD1はもちろんPDにだけ対応し、最大30Wまで出ます。

それに対しPowerPort III miniはPDでは最大30W、QCでは最大18Wで行われ、QC4.0+のようにPDとQCに対応する機器はPDが優先されました。

ということで、Xiaomi Mi9の特徴であるQC27W充電はできませんでした。

あれに対応する充電器は今のところ純正以外見つけられておらず、AliExpressでは偽物が出回り始めてしまったのでちょっぴり期待していたのですが…。

発熱については、PowerPort III miniのほうが大きいです。

理由としてはPowerPort Atom PD1はGaNを使ったドライバICが使われていることで効率が上がり発熱が抑えられているのに対し、PowerPort Atom PD1は従来のSi素材だからだと推察されます。

他のPowerPort IIIシリーズではGaNが使われているものもあるだけに惜しいなと思うのですが、部品調達とコストの関係でしょうか。

事実、PowerPort Atom PD1に比べてだいぶ安いです。

4. 総評


今回この二製品を比較したことで、様々な違いが見えました。

人に薦めるなら、外でちょこちょこ使いたいならプラグが折りたためるPowerPort III mini家で長時間使うなら発熱の少ないPowerPort Atom PD1をおすすめします。


時期がいいのでRyzen 7 3700XとRTX2070で久々に自作しました ①購入編

お久しぶりです。KENです。

最近ちょっぴり忙しくなってきたのであまり更新できていなかったのですが、久々に直近で買ったものを紹介していきたいと思います。

今回は…メインPCを更新しました!


こんな感じに組みあがったので、紹介していきたいと思います。

1. なぜ今回メインPCを更新したか


ここ2年半ほどは以前紹介したこちらのPCを使っていたのですが、もっと高画質でゲームをしたいというのと、なによりPremireでの4K編集が激重で使い物にならなかったので、前々から良さげな噂のあったZen2世代で更新したいなと思っておりました。

この4K編集をしたいというのは、実はRonin-Sを買ってしまったのですよね…まだレビュー書けてないですけど。

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そうこうしているうちに超軽くなったRONIN-SCが出てしまって泣いています。

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まあそれは置いておくとして、そんな感じでPC組みたい欲が増していき、最初は7月7日のZen2世代発売日に買いに行こうとしていたんですよね。

ところがその直前に、イオンカードの大規模還元が告知されました。

最近流行りの20%還元で、なんと10万円まで還元(=50万円まで最大還元率で使える)という太っ腹な還元。

あ、まだの人は8月末、9月末もあるのでこちらからどうぞ。

イオン銀行必須なので、口座を持っているなら普通のクレカをポイントサイト経由で作ればいいと思いますが、そうでないならイオン銀行のデビットを作るのが手っ取り早くておすすめです。

また話題が逸れてしまいましたが、こういうキャンペーンがあるなら逃すわけにはいかないと思い、発売日は堪えながら還元開始日を待ちました。

そしてPrime Day+d払いやNTT-X,楽天のセールを使ってパーツを集めていき、CPUとマザボを某PCパーツ店で予約し、色々トラブルはありましたがなんとか組みあがった次第です(トラブルについては次回以降書きます)。

2. パーツ選定にあたっての条件


今回はいくつかの条件をつけてパーツ選定を行いました。

より優先度を高くしたものから紹介していきます。

①ケースはRAIJINTEK METIS PLUSを使う


これはなるべくコンパクトかつCPUクーラーの自由度が高く、そしてリーズナブルだからです。

このケース自体は今年初めに格安で拾っていたので、他のパーツは全てケースありきで選びました。

②GPUはRTX2060 Super以上


動画編集やゲームではVRAM容量が命です。

今なら8GBはないと厳しいよなというのでこの条件は外せません。

ちなみにRadeon RX5700 XTはリファレンスクーラーしか出ていない状況で、METIS PLUSに入らないので除外しました。

同じ理由で長さが230mm程度までのものに絞って検討しました。

また、最近モンハンをやっているのでDLSSを使いたいなというのもGefoceを選んだ理由です。

③CPUはRyzen 7 3700XかRyzen 9 3900X


これはやはりコスパがインテルに勝っているからですね。

それとケースが小さいため熱的にCore i9 9900Kは厳しいよな…というのもあります。

よくよく考えたら3900Xも厳しかった気もしますが、結果的に買ったのは3700Xで実際に十分冷やせているのでまあいいでしょう。

④なるべく安く、還元なんかも逃さずに


これはグラボとかはほぼ同等の性能のものであれば安いほうを買ってしまえの精神です。

ただ、SSDや電源などは信頼できるブランドのものを選びました。

とは言え結果的にそれが同等性能のものの中で最安になったのですが。

それと買うタイミングなどの見極めですね。

これらの条件で実際に買ったものは次になります。

3. 購入したパーツと金額


それでは今回のPCで使ったパーツと購入時の価格一覧です。

流用と書いているものは以前のPCで使うために既に購入していたものです。

CPU:Ryzen 7 3700X …42484円


発売日に買っていたら間違いなく3900Xを購入していたと思うのですが、それ以降の在庫状況がよろしくないので、ちょうど買えた3700Xにしました。

これでも前のやつより3倍ぐらいの性能あるしいいかなという感じです。


M/B:ROG STRIX B450-I GAMING …16118円


元々はG社のものが二千円ほど安かったのでそちらを購入予定でしたが、某PCパーツ店のBIOSアップデート&動作確認サービスでやってもらっているときにFWアップデートがうまくいかなくてメモリ2枚挿しでブートしないとかいうどうしようもない状況になったのでこちらに交換となりました。

X570買えば解決なんだろうなぁ…と思いつつも、それで+15kと冷却ファンは許容できないので、これはこれで問題ありそうでしたが一応動いたこちらにしました。

結果的にこの環境で動いたので現時点ではよしとしています。

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GPU:GALAKURO GK-RTX2070-E8GB/MINI …45980円


RTX2070の中で一番安く、デュアルファンだけど短めということでこちらを購入しました。

本当はDPが3ポートある製品が欲しかったのですが…現状2画面だしVRも当分やらなさそうなのでとりあえずよしとしています。

7nm世代になったら性能面の飛躍が期待できるので、その時になったら買い替えるでしょうし(現状でも満足ですが)。


メモリ:ADATA AD4U2666316G19-2 …19800円(流用)


今年初めの最安値で購入しましたが、7月の最安値ならもう7kは安かったかなという感じです。

この手のメーカーのものはチップはその時々で違ったりするのですが、今回のものはSK Hynixのチップ(M-die)を使っておりました。

相性が心配でしたが余裕で動いてくれて、カツ入れしたら3200MHz CL20ぐらいまではいけました。

(追記)

DRAM Calculator for Ryzenというソフトで導かれた最適な値を入れたところ、CL16までいけました。すごい!

(2019.08.16追記)

度々すいません。

どうやら長時間負荷をかけていると3200 CL16でエラーが起きていたのでクロックを3133、ProcODTを36.9にして安定しました。

BIOS 2602に更新しましたが変わらずなので、ここらがこのメモリの限界と思われます。


(追記2)

やっぱり3600MHz出したい!…ということで買い替えてしまいました。

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XMP読みで難なく動きましたが、タイミングはCL18以上にしばくのも無理でした。

ゲームでは体感できる差がありましたのでおすすめ…と言いたいところですが、マザボによってはXMPで動かない可能性もあるので、その場合に対処できる方以外にはおすすめしないほうがいいのかもしれません。

あくまでもOCメモリですので自己責任です。

SSD1:Transcend TS1TMTE220S …14980円


PCIe Gen.3の中ではほぼ最高値を叩き出すSSDの中で最安値かつそんなにやばいブランドでもないので購入しました。

こちらに関してもチップは現物を見るまでわからないのですが、今回のものはMicronのチップ(NW952刻印の96層?TLC)・Samsung製DRAMキャッシュを使っておりました。

ブートドライブに使っております。

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SSD2:Micron 1100 2TB …20884円(流用)


今年のGW頃の最安値で購入しました。

Micron純正でMX300相当の中身(32層TLC・DRAMキャッシュ有)なので安心です。

データドライブに使っております。


ケース:METIS PLUS …3325円


小さくていい感じだなと狙っていたところ、某フリマアプリで未使用品が安く出ていたので購入しました。


電源:Corsair SF600 -PLATINUM- …12842円


Prime Dayで80PLUS GOLD版より安かったので購入しました。

ケース内空間が広く取れるのは非常にいいですね。

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クーラー:サイズ 虎徹 MarkII SCKTT-2000 …3830円


最初はインテルよりは豪勢な付属ファンがあるしそれでいいかと思っていましたが、やはりうるさ過ぎたのでこちらに交換しました。

高負荷時も静かなので満足ですが、以前よりなんだか値段が高くなった気がします。

大昔に組んだ時使った忍者参がこのぐらいの値段だったのになあ…。

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OS:Windows10 Home 64bit …11980円


NTT-XのPrime Day対抗みたいなセールで買いました。

OSは必ず信頼できるところで買いましょう。

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計19223円


これでも構成の割にそこそこ安く組めたと思うのですが、さらに還元分を引くと…

_人人人人人人人人人人_
>  実質156022円  <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


いやあ、安すぎでしょって。

価格については大満足です。

ただ、正直に言ってマザボとCPUに関しては手放しに人におすすめできるものでないのも事実です。

それでは今回はこの辺にして、次回は性能とトラブルについてまとめていきます。

2019年4月30日火曜日

miniばかり注目されてるけど…Apple Pencilを使うのにちょうどいいのはコレ! iPad Air (3rd・2019)レビュー iPad (6th・2018)との比較も

こんにちは。KENです。

昨年末のPayPay 20%還元祭りから数カ月経ちますが、相変わらず続く還元合戦がすごいですよね。

こうも還元!という文字が躍っているとどうしても財布の紐は緩くなってしまうもの(オタクは常に消費が激しいという事実には目を瞑ります)

そこで今回はd払い、LINE Pay、PayPayの還元を駆使して先月発売されたiPad Airを買ってしまいました。

実はレビューしてなかったのですが、昨年秋にiPad (6th・2018)も購入してるんですよね…。

さすがにこのまま放置(ブログ的にも物理的にも)だと浮かばれないので、比較していく形で紹介していきたいと思います。


あと何だか同時に出たiPad miniの話題ばかりでこのiPad Airはあまり注目されていないみたいなんです。

ということで、特に10インチ前後のiPadで迷っている人のためにもレビューしていきたいと思います。

1. iPad Air (3rd・2019)とiPad (6th・2018)のスペック比較


まずスペック表を比較してみましょう。

ここではサイズの近いiPad Pro (11インチ)も含めた現行3機種を取り上げます。

  iPad Pro 11 iPad Air iPad
ディスプレイサイズ 11インチ 10.5インチ 9.7インチ
ProMotionテクノロジ × ×
サイズ(mm) 247.6×178.5 250.6×174.1 240×169.5
厚さ 5.9mm 6.1mm 7.5mm
重量 468g 456g 469g
SoC A12X A12 A10
Apple
Pencil

第2世代

第1世代

第1世代
Smart Keyboard ×
認証方法 Face ID Touch ID Touch ID
端子 USB-C Lightning Lightning
オーディオ 4スピーカー 2スピーカー 2スピーカー
容量(GB) 64・256・512・1000 64・256 32・128
価格
(税別)
89800円〜 54800円〜 37800円〜

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Apple iPad (Wi-Fi, 32GB) - スペースグレイ
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このように、価格も仕様も現行ラインナップで中間のモデルであることがわかります。

やはりiPad Proはもちろん高価ですが別格というか、これぞ新世代のiPad!という感じが表れている先進的なスペックです。

また、これだけだと「無印iPadでもペンは使えるしSoC以外大差ないのにAir買う理由なくない?」と思うかもしれません。

ただ、実はApple Pencilを使ってノートのように使いたい人にこそiPad Airを最もおすすめしたいのです。

それはiPad Airのディスプレイは「フルラミネーションディスプレイ」を採用しているからです。

これはiPad Air 2やiPad Proシリーズで使われてきた技術で、一般的にはダイレクトボンディングと言われているものです。

簡単に原理を説明すると、従来はガラスとディスプレイの間が接着されていないため空気層があり、ガラスと空気の屈折率の違いによって斜めから見るなどすると若干ずれて見えたり反射の影響で白っぽく見えることがありました。

ここにガラスと屈折率が近い樹脂を流して接着することで視差と反射を抑えるのがこの技術の特徴です。

これがiPad (6th)には無かったことで、特にApple Pencilを使ったときに違和感がありました。

このディスプレイ改良こそこのiPad Airの真価であると思ったのが購入の一番の理由です。

結果としては予想通り、Apple Pencilの使い心地が大幅に向上しました。

iPad

iPad Air

Apple Pencilを使っての感想や使用しているアプリについては後述します。

2. iPad Air (3rd・2019)とiPad (6th・2018)のデザイン


iPadは9.7インチ、iPad Airは10.5インチです。

しかしiPad Airは超がつくほどではありませんが狭額縁デザインになっているため、そこまで大きさに差はありません。


また、iPad Airは6.1mmとかなり薄くなっています。


これによって、スペック上でも13g軽いことになっていますがそれ以上に軽く感じます。

ちなみにチラッと3つの端子が見えますが、これがSmart Connectorです。

実は某所で非常に安くSmart Keyboradを買えたので、MacBook Airもあって使うか若干怪しいところがある中で注文してしまったのですが…まだ届いてないので、使ってみて気が向いたら改めてレビューをします。

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ちなみにケースはこちらを使っています。


現状ESR社ぐらいしかiPad Air専用(=iPad Pro 10.5用の余計な穴がない)ケースがないんですよね…。


その中でもこちらは背面のみのハードケースで、よくあるツルツルしたやつではなくザラザラしていて持ちやすいので非常におすすめです。

前面も保護したいならこちらになります。


3. Apple Pencilを使ってみて


現在私が一番使っているApple Pencil対応アプリは、GoodNotes 5です。



これの一番の特徴はノートに特化したシンプルな操作性です。

例えばOfficeのリボンのように階層をたどらなければいけないようになっていたら、さっとノートをとりたい時に手間ですよね。

そういったことがなく、一本のツールバーで必要なことが完結しているというシンプルさがこのアプリの魅力です。

また、馴染みやすいフォルダUIでのノートの管理やバックアップ機能も安心して使える理由の一つです。

以前のiPad (6th)の頃から使っていましたが、画面サイズが微増したこと、そして何より視差が少ないディスプレイとなったことでより使いやすくなりました。

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なお、画面の保護フィルムはこちらを使用しています。


アンチグレアのガラスフィルムは初めてですが、低反射と程よい抵抗感にガラスならではの耐久性を備えているため、Apple Pencilを使う人には特におすすめです。

また、フィルムガイド枠も付いているので慣れていない方でもうまく貼ることができるようになっている点もポイントです。

4. まとめ


今回はApple Pencilでメモ書きとかしたいならiPad Airがおすすめということを書いてきました。

一方で、動画やゲームなどのマルチメディア主体の場合はiPad Proを選択するのがよいでしょう。

確かに本機でも性能は十分な場合が多いですが、横にしたときにスピーカーが片側だけになるという致命的な点があるからです。

これくらいのこと6万とかするタブレットなんだから何とかしてくれよ…と思いますが、Apple的には更に3.5万円も違うProに誘導する重要な差別化ポイントとして使っているのでしょう。

また、デザインや新型ペンのスマートさもProの魅力です。

他方、iPad (6th)は実質旧型扱いなのにお値段据え置きでの併売なのであまりおすすめできないのですが、これもAppleの販売戦略にまんまと乗せられる言い方をすると、現行ラインナップで一番安い選択肢としてはアリというところでしょうか。

まあ、iPhoneもMacもそうですが、じりじりと価格帯が上がってても買ってしまうあたり、飼い慣らされた信者に近づいていると言われても仕方のない点ではあります…。

なんだかここまで書いてきて、若干首を傾げながらもやはり現行ラインナップでペンを使いたい人にはおすすめのiPadはiPad Airです!ということでレビューを終えたいと思います。

(実はminiも読書や小さいポーチの日用にあったらいいな…なんて思ってしまっていたり。理性で何とか押さえつけて今のところはMi Pad 4続投ですが。)

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2019年4月6日土曜日

QNAP TS-228Aを使った写真と音楽、Macのバックアップ管理 3カ月使ってみて

こんにちは、KENです。

今回は年明けすぐに導入したNASを使って3ヶ月ほど経ったので、どのように活用しているかを紹介したいと思います。


1. なぜNASを導入したのか


従来は、メインPCにデータ用の大容量内蔵HDDをつけ、外付けHDDやBDなどにバックアップするというオーソドックスな構成でした。

これでもPC1台だけでデータを完結させるなら問題ないのですが、他のPCやスマホで使いたい時にいちいち操作してデータ移動するのは面倒です。

更に、MacBook AirやMac miniを購入したことでTimeMachineの自動バックアップを積極的に使いたいと思ったのですが、特にMacBook Airではいちいち外付けストレージを有線接続するのはやりたくないと思いました。

それと写真のクラウドバックアップにAmazon Driveを用いているのですが、これの自動同期するWindows向けのソフトのがまあ酷い出来で、フォルダをぐちゃぐちゃにされたりして呆れ果てており、これをNAS側が提供しているものでやれればおそらくマシになるだろうと考えました。



そこで色々と調べたところ、「Synology」と「QNAP」のNASならやりたいことが全てできそうだということがわかりました。

2. なぜQNAP TS-228Aを選んだのか


結論から言うと、安かったからです。

この機種はQNAPの2ベイNASの中では一番下のモデルです。

購入時の価格はパソコン工房の店頭で15980円でした。

レビューサイトには電源周りの不具合が出たという報告があったり、ネットでは一つ上でQNAP製NASでは一番売れ筋のTS-231Pとあまり価格差がないことから、不人気商品のようです。

NASは信頼性があってこそですが、怖いもの見たさというか、もう今のロットはさすがに大丈夫だろうと適当に考えて買ってしまいました。

ただ、今のところは問題なさそうです。

機能面に関しては、上位のTS-231Pと比べて「LANポートが1つ(TS-231Pは2つ)」「ホットスワップ(稼働中にHDDをぶっこ抜ける)非対応」程度で、正直なくても困らないものでしかありません。

ソフトウェア的なものはTS-231Pと全く同じことができます。

これらを考えて、本機を選びました。


3. NASの構成


NASは箱だけあっても仕方のないものです。

HDDはNAS向けのものを選ぶべしということで、NAS向けで一番安かった東芝の8TBモデルを2本、RAID1で入れました。

これは正直失敗した感があります。

何が失敗したかというと、HDDの動作音がかなりうるさいです。

確かにメインPCの東芝のPC向け6TBもゴリゴリと前時代的な音を発していました。

ただ、メインPCのHDDのことを忘れていたように、3カ月使ってたら慣れたのかNASのほうについても意識することはなくなりました。

それと、そこまで重要なものでもなさそうですがSeagateのNAS向けHDDだと詳細データが見れる機能が付いているうようです。


バックアップは写真はAmazon Driveに、音楽はWalkman等の同期しているものにオリジナルが入っていて、他はMacのTimeMachineぐらいしか使っていないので、現時点では別に取ってはいません。

ただ、RAID1で冗長性を確保しているとはいえ同じロットのものを同じ時間だけ使うと同時期に壊れるなんてことはよくある話ですので、メインPCをフルSSD化したら内蔵している6TBのHDDを外付け定期バックアップ用に回そうかなと思っています。

外観とかはどうでもいい類の製品なので、そういうのは省きます。

4. NASの運用


私の用途ではこのようにNASが使えればよいと考えていました。


今回の導入で、おおよそこのような形になりました。

もちろんAmazon Driveへのアップロードも問題なくできますし、NASから一方的に送るだけの設定にすることで、もしHDD容量が足りなくなってNAS側のあまり要らないデータを消去してもAmazon Driveには残るようにもできました。

また、同期日時も設定できるのでこれを寝ている時間にしておけば、「フォルダー名変更したら同期が変なことになった」なんてことも防げます。

ただ、Google Play Musicへの自動アップロードだけはNASだけではできませんでした。

そこだけ他にも使っている24時間稼働のPCを用意することで対応していますが、どのPCからもデータのインプットとアウトプットができるようになり、目的は達成できました。

更に、この図のようなオンラインストレージを介すやり方以外に、外出先からNASに直接アクセスするのもQNAP製のアプリを使って簡単にできました。

今回の記事では省きますが、QNAP製のソフトウェアやNASのGUIについては使い方もちょっとググればすぐ出てきますし、使いやすいと思います。

オンラインストレージとの同期機能やMacのTime Machine機能が全て入っているてしっかりまとまっているのは、やはりSynologyとQNAPだけです。

5. まとめ


このNASの導入によって、ファイルの管理に悩まされることが無くなったのは非常に大きいことだと思います。

特に我が家ではPCやスマホが一般家庭より多少多いだけでなく全室にGoogle Cast環境があるため、どの部屋だからと意識せずにコンテンツを使えるようになりました。

BDレコーダーのDLNA、dアニメやPrimeビデオなどのストリーミングサービスなどと併せて、10年前では非常に面倒だった"部屋縛り"からの解放はほぼ実現できたと思います。

一方で、1Gbpsの有線LANで接続できるといってもSATAやUSB接続時の半分程度の速度しか出ませんし、部屋事情によって無線LAN接続すると実効値はだいたい500Mbps程度しか出ません。

上位モデルのTS-231Pなどはは2本のGiga Ether搭載を売りにしていますが…結局無線LANルーターやPCなどの他の機器側が対応していないので恩恵を受けられません。

やはり家中10GBase環境なんてものには憧れますが、現状かなり厳しいです(家の制約上ケーブルを引き回すわけにもいかないので)。

WiFi 6(11ax)時代にはなんとかなることに期待したいと思います。



2019年3月24日日曜日

Ankerの新型!小さいけどPD対応のデキるヤツ!PowerCore 10000 PDレビュー

こんにちは。KENです。

今回はAnkerより新たに発売されたばかりの「PowerCore 10000 PD」を早速購入したので、レビューしていきたいと思います。



1. 何故買ったか


最近のスマホは電池持ちも一日使うには十分になり、以前ほどモバイルバッテリーを使うこともなくなりました。

そうは言ってもいざという時のために、やはり1つは持っておきたいものでもあります。

そこで以前レビューしたAnker PowerCore II 10000を使用していたのですが、一つだけ不満点がありました。

それはこのレビュー記事にも書いた通り、充電用の端子がmicro USBという点です。

これは今や殆どの端末がType-CとなったのにQC充電器にmicro USBケーブルを用意しておかなければならないということで、そこをなんとかしたいなと思っておりました。

また、AndroidのスマホもMacもSwitchも、更にiPhoneやiPadまでPD(Power Delivery)に対応しているのでQCよりPDの充電ができた方が断然良いという状況になってきました。

そんな中でやはり安心と信頼のAnker製品でコンパクトなものは出ないものかとずっと思っていたところに、本製品が発表されました。

2. 商品概観


本製品のスペックは以下の通りです。

  • 製品重量:約192g
  • サイズ:約114 x 52 x 25 mm
  • PD入力:5V=3A, 9V=2A, 15V=1.2A
  • PD出力:5V=3A, 9V=2A, 15V=1.2A
  • PowerIQ 出力:5V=2A
  • 同梱物:USB-C & USB-Cケーブル, トラベルポーチ, 取扱説明書, 18ヶ月保証, カスタマーサポート

それでは早速届いたものを見ていきましょう。


箱は以前のものの時に変わったデザインとほぼ同じです。

この辺はAnker製品でおなじみのものですね。


そして開封すると…こんな感じ。


第一印象としては、思ってたよりはでかいかなというところです。

商品の写真からは非常にスリムに見えますが、体積的には以前のものとさほど変わらないでしょう。



※右が以前のPowerCore II 10000、右が今回購入のPowerCore 10000 PD

おそらくですが、従来は1万mAhにするために18650の3350mAhセルを3本だったのに対し、本製品は21700の5000mAhセルが2本になっています。

ポケットへの収まりなんかは場合によりけりですね。

Mi 9でAmpereというアプリで簡易的に見た限りでは、QCと同等の充電(おそらく18W)ができておりました。

Macもこの通り18W充電器として認識しております。


3. 総評


コンパクトでPD対応の充電器は今までほとんどありませんでしたが、ようやくAnkerからちょうどいいものが出てきたのでよかったです。

2点だけ気になるのは、本製品の価格と、サード製Type-C to lightningケーブルが全然手に入らない点です。

通常価格が4599円に設定されており、正直この容量帯にしてはかなり高いです。

PowerCore II 10000(3699円)ぐらいなら手放しで人に勧められるものだったのですが…。


また、本製品が出たからか13400mAhのモデルに2500円クーポンが発行されており、これを適応するとなんと4480円と本製品より安くなっております。

こちらは22.5WのPD入出力を備えており、サイズを許容できるならこちらの方がいいかもしれません…。


また、Ankerと同じくよく高品質と絶賛されているcheero製のものは更に安くなっておりますが、最近規格違反のものを売っていたりするという話も聞きますし、これもType-Aポートの仕様がよくわからない怪しげなものとなっていますので、未だにPSEマークのついていないものを販売している三流中華メーカーよりはマシ程度でしょうか…。


こうして改めて見るとまだまだ1万mAh程度の(まともな)PD対応品のバリエーションは少ないですね。

もう一つもコスト要因で、最近になってようやくAnkerやAUKEYのMFi認証された安価なType-Cケーブルが発売されたものの、なぜかほとんど買えない状態が続いています。



Apple純正ケーブルは値段も高いし耐久性も微妙だし…というのが困ったものです。

Apple Lightning - USB-Cケーブル(2 m)
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売り上げランキング: 3,735

※間違ってもこういう粗悪品は買わないようにしましょう(MFi詐欺らしいです)。

これらを納得、またはいつの日か改善されれば、まさしく鉄板と言えるモバイルバッテリーになるでしょう。

すごく小さいことで話題になったPowerPort Atom PD 1と併せて使うのもよさそうですね(かなりの出費になりますが…)。


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