2019年4月6日土曜日

QNAP TS-228Aを使った写真と音楽、Macのバックアップ管理 3カ月使ってみて

こんにちは、KENです。

今回は年明けすぐに導入したNASを使って3ヶ月ほど経ったので、どのように活用しているかを紹介したいと思います。


1. なぜNASを導入したのか


従来は、メインPCにデータ用の大容量内蔵HDDをつけ、外付けHDDやBDなどにバックアップするというオーソドックスな構成でした。

これでもPC1台だけでデータを完結させるなら問題ないのですが、他のPCやスマホで使いたい時にいちいち操作してデータ移動するのは面倒です。

更に、MacBook AirやMac miniを購入したことでTimeMachineの自動バックアップを積極的に使いたいと思ったのですが、特にMacBook Airではいちいち外付けストレージを有線接続するのはやりたくないと思いました。

それと写真のクラウドバックアップにAmazon Driveを用いているのですが、これの自動同期するWindows向けのソフトのがまあ酷い出来で、フォルダをぐちゃぐちゃにされたりして呆れ果てており、これをNAS側が提供しているものでやれればおそらくマシになるだろうと考えました。



そこで色々と調べたところ、「Synology」と「QNAP」のNASならやりたいことが全てできそうだということがわかりました。

2. なぜQNAP TS-228Aを選んだのか


結論から言うと、安かったからです。

この機種はQNAPの2ベイNASの中では一番下のモデルです。

購入時の価格はパソコン工房の店頭で15980円でした。

レビューサイトには電源周りの不具合が出たという報告があったり、ネットでは一つ上でQNAP製NASでは一番売れ筋のTS-231Pとあまり価格差がないことから、不人気商品のようです。

NASは信頼性があってこそですが、怖いもの見たさというか、もう今のロットはさすがに大丈夫だろうと適当に考えて買ってしまいました。

ただ、今のところは問題なさそうです。

機能面に関しては、上位のTS-231Pと比べて「LANポートが1つ(TS-231Pは2つ)」「ホットスワップ(稼働中にHDDをぶっこ抜ける)非対応」程度で、正直なくても困らないものでしかありません。

ソフトウェア的なものはTS-231Pと全く同じことができます。

これらを考えて、本機を選びました。


3. NASの構成


NASは箱だけあっても仕方のないものです。

HDDはNAS向けのものを選ぶべしということで、NAS向けで一番安かった東芝の8TBモデルを2本、RAID1で入れました。

これは正直失敗した感があります。

何が失敗したかというと、HDDの動作音がかなりうるさいです。

確かにメインPCの東芝のPC向け6TBもゴリゴリと前時代的な音を発していました。

ただ、メインPCのHDDのことを忘れていたように、3カ月使ってたら慣れたのかNASのほうについても意識することはなくなりました。

それと、そこまで重要なものでもなさそうですがSeagateのNAS向けHDDだと詳細データが見れる機能が付いているうようです。


バックアップは写真はAmazon Driveに、音楽はWalkman等の同期しているものにオリジナルが入っていて、他はMacのTimeMachineぐらいしか使っていないので、現時点では別に取ってはいません。

ただ、RAID1で冗長性を確保しているとはいえ同じロットのものを同じ時間だけ使うと同時期に壊れるなんてことはよくある話ですので、メインPCをフルSSD化したら内蔵している6TBのHDDを外付け定期バックアップ用に回そうかなと思っています。

外観とかはどうでもいい類の製品なので、そういうのは省きます。

4. NASの運用


私の用途ではこのようにNASが使えればよいと考えていました。


今回の導入で、おおよそこのような形になりました。

もちろんAmazon Driveへのアップロードも問題なくできますし、NASから一方的に送るだけの設定にすることで、もしHDD容量が足りなくなってNAS側のあまり要らないデータを消去してもAmazon Driveには残るようにもできました。

また、同期日時も設定できるのでこれを寝ている時間にしておけば、「フォルダー名変更したら同期が変なことになった」なんてことも防げます。

ただ、Google Play Musicへの自動アップロードだけはNASだけではできませんでした。

そこだけ他にも使っている24時間稼働のPCを用意することで対応していますが、どのPCからもデータのインプットとアウトプットができるようになり、目的は達成できました。

更に、この図のようなオンラインストレージを介すやり方以外に、外出先からNASに直接アクセスするのもQNAP製のアプリを使って簡単にできました。

今回の記事では省きますが、QNAP製のソフトウェアやNASのGUIについては使い方もちょっとググればすぐ出てきますし、使いやすいと思います。

オンラインストレージとの同期機能やMacのTime Machine機能が全て入っているてしっかりまとまっているのは、やはりSynologyとQNAPだけです。

5. まとめ


このNASの導入によって、ファイルの管理に悩まされることが無くなったのは非常に大きいことだと思います。

特に我が家ではPCやスマホが一般家庭より多少多いだけでなく全室にGoogle Cast環境があるため、どの部屋だからと意識せずにコンテンツを使えるようになりました。

BDレコーダーのDLNA、dアニメやPrimeビデオなどのストリーミングサービスなどと併せて、10年前では非常に面倒だった"部屋縛り"からの解放はほぼ実現できたと思います。

一方で、1Gbpsの有線LANで接続できるといってもSATAやUSB接続時の半分程度の速度しか出ませんし、部屋事情によって無線LAN接続すると実効値はだいたい500Mbps程度しか出ません。

上位モデルのTS-231Pなどはは2本のGiga Ether搭載を売りにしていますが…結局無線LANルーターやPCなどの他の機器側が対応していないので恩恵を受けられません。

やはり家中10GBase環境なんてものには憧れますが、現状かなり厳しいです(家の制約上ケーブルを引き回すわけにもいかないので)。

WiFi 6(11ax)時代にはなんとかなることに期待したいと思います。



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