今回はいつもとは多少趣旨を変えて、4年近く使ったカメラ「α6000」の振り返りレビューしていきたいと思います。
実は私、先日満を持して発表されたSONYのフルサイズミラーレスの"ベーシックモデル"であるα7IIIを予約しております。
α7IIIは届き次第速攻で記事を書こうと思っているのですが、その前にα6000の良い点と不満点を洗い出しておこうと思い、こうして書いております。
良い点
1. ただ安いだけでなくコスパがいい
何といっても本機の最大のメリットです。
http://kakaku.com/item/J0000011848/
価格.com掲載の現在の最安値は6万円を切っております。
これだけ安いと本機発売以前であれば「遅い&測定点が少ないAF」「暗くて小さいファインダー像(OVF機)」「遅い連写」が当たり前でしたが、本機はミラーレスの利点を生かし、これらを克服しました。
また本機の後継というより上位モデルにα6300やα6500がありますが、機能差の割に一気に高くなった感が否めません。
そうしたことから発売して4年ほど経った現在でもエントリー帯でしっかりと存在感を出しています。
2. ファインダー(EVF)付きなのに小さくて軽い
他社のミラーレス機でもファインダー(EVF)が付いているものは殆どがレンズマウント上に出っ張る形で付いてます。
これはこれでメリットがあるのですが、結構邪魔だったりします。
その点本機は正面からの写真を見てわかるように、きれいに長方形の形をしているため、レンズにもよりますが小さいポシェットのようなものにも入れやすいです。
また、バッテリーやメモリーカード込みでα6300やα6500は400g越え、α7IIIに至っては650gと結構重いのですが、本機は344gと非常に軽量です。
3. レンズラインナップ
デジタルカメラ市場最大手のキヤノンも最近ミラーレスをやってますが、良い(高価な)レンズはマウントアダプターを付けろというスタンスで、これではミラーレスを買うメリットが半減してしまいます。
その点SONYはレフレックス機のAマウントが元々大したシェアがなかったことが功を奏して(?)、ミラーレス用のEマウントレンズを精力的に増やしております。
また、現状フルサイズミラーレスをやっているのがSONYだけなので、アップグレード時にレンズ資産を引き継げます。
まあ欲を言えば最近は高価格帯ばっかりなのでもう少し中価格帯の単焦点を拡充してほしいです…。
(フォーサーズはフォーサーズで面白いレンズあっていいんですけどね…やっぱりフォーサーズってことが引っかかる)
ちなみに、とりあえずレンズキット買った人にオススメするとしたらSEL35F18、そこからのステップアップなら標準ズームのSEL1670Zやフルサイズでも使える単焦点のSEL55F18Zあたりを買っておけばいいと思います。
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やっぱりレンズ交換式カメラはレンズ交換して楽しまないともったいないですよね(レンズ沼に落ちてお金が…ともなりますが)。
不満点
1. 仕方ないけどやっぱり高感度は弱い
こればっかりはAPS-C機なので、もうどうしようもないですが…
個人的にはISO1600が実用上限だと感じています。
2. 連写は速いがSDカードへの書き込みは遅い
本機は11コマ/秒の連写ができ、バッファも他のエントリー機よりは多い印象ですが、連写時(だけでなく普段も多少感じるが)にSDカードの書き込みが遅い問題があります。
本機はUHS-I対応ということになっていますが、このUHS-Iには高速なSDR104(104MB/s出る)とそこまで高速でないSDR50(50MB/sまで出る)という規格があります。
どうやら本機はSDR50ということで、書き込みが速いSDカードの速度が生かせません。
そもそも24MP機でRAW+JPEGを撮るのにUHS-Iではきついです。
またα7IIIでは書き込み中にメニューをいじれるようになったのですが、書き込みが遅い本機ではひたすら書き込み中表示が出てしまい、非常に撮影のテンポが悪くなってしまいます。
3. 物理キーが少なく操作性が悪い
これでも昔のNEX-5とかよりはだいぶ増えてそこそこ実用域に達してはいますが、グリップ前のダイアルやAF用ジョイスティックは欲しいなと感じます。
まあこれは小型化やコストとの兼ね合いなので本機の特性上仕方ないことだと思っていますが。
4. アイピースカップが外れやすい
スペース的に大掛かりな固定ができないからか、非常に外れやすいです。
よく気づかないうちに落ちています。
純正でもそんなにお高くはないですが、2回ほどなくしてしまったので悲しいです。
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5. AFが変なところに吹っ飛ぶことが稀にある等の動作の不安定さ
そんなにしょっちゅう起こることではないのですが、画面全体がぼやけてる状態でAFが止まり再起動するまで直らない、起動に異様に時間がかかる時がある等の事象に遭遇しました。
他社他機種でこの辺の問題がどのぐらい起こるかは知りませんが、これでシャッターチャンスを逃すようなことがあっては悲惨です。
また、顔認識の精度が結構低いのでオンにしていたら酷い写真(認識している時としていない時の露出補正の関係で飛んだり潰れたりした画像)が撮れちゃうなんてこともありました。
6. 純正の縦グリップがない
そりゃあこんなエントリー帯にはないだろ…とも思いますが、ほぼ同じボディ形状の上位機としてα6300やα6500も設定されている以上やっぱり欲しくなります。
一応非純正のものはありますが、赤外線リモコン扱いなのでシャッター切る以外使えない、実質ゴミみたいなもんです。
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せめてα6500用ぐらいは作って良かったんじゃないですかSONYさん…?
7. 電池持ち
私は純正バッテリーを3つ買ったのでそんなに問題じゃないですが、1本だとさすがに厳しいですね。
純正だとバッテリーと充電器のセットだけでやっすいコンデジ1台買えそうなお値段…(α7III用はもっとお高い)。
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互換品は安いですけどちょっと怖いです(中華端末買ってるくせに何言ってんだ)。
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総評
α6000は良い相棒でしたし、今でもこのエントリー帯では一番良い機種と言っても過言ではないかと思います(まあ連写とレンズラインナップ以外では今度出るKiss Mのほうが良いかもしれないですが)。
ただ、やはり価格なりの部分というのが存在するのは事実です。
その辺のバランスはうまいですが、そういう部分に不満を持ち始めたら素直に上位機に行くしかありませんね。
ということでα7IIIの到着が楽しみなわけですが、やっぱり小さいのがいい場面も多々あるのでしばらくはα6000も併用するつもりです。
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