2022年2月1日火曜日

2022年のコスパハイエンドはこれ! Ryzen 7 3700XからCore i7 12700に乗り換えてみた ①購入編

こんにちは、KENです。

今回はRyzen 7 3700XからCore i7 12700に乗り換えてみたので、その経緯~組み立てまでを紹介したいと思います。


1. 購入の経緯

今のメインPCは遡ること2019年7月、当時Intel最上位のCore i9 9900Kに肩を並べながらも4.3万円と低価格かつ当時最先端のTSMC 7nmプロセスで省電力ということで衝撃を与えたRyzen 7 3700Xで組みました。

時期がいいのでRyzen 7 3700XとRTX2070で久々に自作しました ①購入編

あれから二年半、Intelは二世代出ましたが相変わらずの14nmで爆熱、AMDはRyzen 5000シリーズでIntelを性能面でも突き放したもののコア数に対してかなり強気の高価格を設定し、発売から一年以上経った今でも維持し続け、胡座をかいているのではと言われる始末でした(おそらくTSMCの需要増による価格引き上げがイールド改善等の値下げ要因と相殺してしまっているのだと思います)。

そんな状況を2021年11月、Intel 7プロセスのAlder lakeアーキテクチャでIntelが打ち破り大復活を遂げました。

しかし最初に出たZ690マザボは高い、DDR5メモリは高い上にモノが無いと言われ、CPUも上位のOC対応モデルのみのラインナップであったことからコスパはまだまだとも言われていました。

そして2022年1月、ついに下位のCPUとマザボが出たことでコスパ重視勢的にも納得できる状況になりました。

そんな状況であったのと、1月初旬に4K144Hz対応モニターを買ってCPUのボトルネックを感じたのもあって、今回のパーツ交換に至ったわけです。

このモニターはまた別途紹介したいと思います。


2. 今回購入したもの

今回はCPUとマザーボード、リテンションキットのみ購入し、他のパーツは流用しました。


①Intel Core i7 12700 

今回はK無しでGPU付きのCore i7 12700を購入しました。

理由としては不人気なのか初値48800円なのにいきなり最安価格が4.4万円を割ってしまい、GPU無しのCore i7 12700Fとほぼ変わらなかったこと(今見たら更に安くなって逆転してます)、最近のIntelのCPUは初期状態でもかなり高クロックで動作するため、Z690チップセットにする費用と合わせて+1万円以上というほどの価値は感じられなかったからです。

K無しは当初注目していなかったのですがたまたま価格を見たら思っていたよりも安く、Ryzen 7 3700X購入時と同じぐらいの価格で購入できるなら組み換えにちょうどいいかなと考えての半ば衝動買いでもあります。

また、今回一緒に購入したAsRockのマザーボードにはBFB (Base Frequency Boost)という機能があり、K無しCPUでも指定したTDPでの動作をずっと維持してくれる機能があります。

これは最近のASUSやMSIといった主要メーカーには名称は違えど同様の機能が備わっているようです。

これが無いとTDP 65Wのベースクロック2.1GHzですかね?さすがにそれは許容できません。


今の値落ちした価格と近いところにCore i5 12600Kもありますが、+5000円でPコア+2ならまあこっちでいいかなという具合です。

無印のCore i5 12600が今ぐらいの価格でEコアが付いていればそちらでも良かったのですが、さすがにEコア無しは無いだろうと思います。

というかCore i5の中にEコア有り無しが混じってるだけでもややこしいのに、12600と言いつつK付きとK無しで違うのはやめてもらえませんかね…と思ってしまいます。

Core i7は無印でもしっかりEコアはありますので安心(?)ですね。


②AsRock H670M-ITX/ax

相変わらずのMini-ITX使いなので選択肢が非常に限られていました。

その中でこちらの製品はDDR4対応で以前から使っていたメモリを使いまわせ、かつ購入時はMini-ITXの中で一番安価だったので選びました。

DDR5は入手性の問題はクリアされつつありますが、まだまだお高いのでケチりました。

機能的には概ね満足ですが、唯一背面のUSBポート構成が微妙ですね。

USB 3.2がType-C含めて3つしかなくUSB 2.0が4つもあるという、2万円台中盤としてはいかがなものかと思うI/O構成ですが、自分の使い方だとLogicoolマウス/キーボードレシーバー、スピーカー用DAC、マイク、Windows Hello対応Webカメラでちょうど4つのUSB 2.0機器を使っているので目を瞑ることにしました。


DDR5で組みたい方は「ASUS ROG STRIX B660-I GAMING WIFI」が断然オススメです。

日本価格だと上記のAsRockのものとあまり変わりませんが米国価格だとAsRockのものより高い(というかAsRockの日本価格が高い)ので、全体的な装備としても格上感があります。

Micro ATXであれば「GIGABYTE B660M DS3H AX DDR4」の圧倒的コスパが光ります。

当初はGALAX Revolution 03というMini-ITXケースと同じぐらいのサイズ感のMicro ATXケースにこれを入れるのを検討していたのですが、YouTuberにレビュー用サンプルは配っているのに一向に日本で発売する気配が無いので断念しました。

次に組み替える時までに出てたらいいな…と願ってます。

そしてMini-ITXにもBIOSTARからコスパに優れた「B660GTN」が、なんと「H670M-ITX/ax」購入翌日に出てしまいました。

こちらはWi-Fiカードが非搭載ですが、AX201なんて3000円程度で買えますからね。

とはいえGIGABYTEやBIOSTARのマザボはAsRockのBFBに相当する機能が未知数のため、そこがしょぼかったらイマイチですが (12400や12100みたいな最大限性能を出してもそこまで電力を食わない石で動かすならこの機能は要りませんが)。


③サイズ SCMK-1700B

以前使っていた虎徹Mark IIを使い回すために購入しました。

今のケースにしてからクーラーの高さ制限の関係で超天を使っていたのですが、いざ使ってみたら窒息ケースで結局サイドパネル全開運用をしていました。

それならはみ出しても問題ないじゃんということで、980円のリテンションキットさえ買えば取り付けできる虎徹Mark IIを引っ張り出してきました。

LGA1700対応リテンションキットが最初から付属するRev.Bも出ましたが、今のところ旧型+リテンションキットの方が安いです。

Core i7 12700程度ならギリギリ冷やせるかなという算段です。

ちなみに超天はプッシュピン式なのでLGA1700には今のところ取り付けられません。

ASUSのマザボはLGA115X/1200互換の穴も開いてますが、プッシュピン式は駄目らしいので、素直に新しいのを買うしかないです。

このリテンションキットは中々の品薄でしたが、さすがPCパーツ専門店なだけあってかパソコン工房は在庫が潤沢でした。

今だとAmazonも復活してますね。


3. セットアップ

さすがに何台も組んできたので楽々組み換えできました。

そして写真は撮り忘れました。

まあ組み立てには難しいところは無いのですが、一点だけセットアップでつまずくところといえば、Intel VMDがどうなっているかですね。

特にZ690の出始めの頃は初期値が有効になっており、Windows側のドライバが対応していなくてNVMe SSDが認識しないと問題になっていました。

まあドライバを当ててやればいいだけですが、これを知らなかったら確かに焦りますよね。

私が購入したマザボのBIOSでは初期値が無効になっていたのですが、あえて有効にしてドライバを当ててインストールしました。

ドライバはマザボ商品ページのドライバダウンロード一覧より「Intel ラピッド・ストレージ・テクノロジー・ドライバーおよびユーティリティ」をダウンロードして、こちらの記事(ASCII)で解説されている通りにやれば大丈夫です。

せっかく有る機能だし使ってみようということでやってみたのですが体感差が有るのかはわかりませんので、初期値の無効のままでインストールしても全然問題ないと思います。


ということで、今回は購入の経緯~組み立てまでを語っていきました。

次回はベンチマークと組み替えた感想を書いていきたいと思います。

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